2015年8月29日土曜日

途中経過、 その2

現地時刻8/28 14:30
Ritsem スウェーデン、リッツェムに到着!2ndステージを終えました。
歩きはじめて通算21日、3週間が経ち通算400㎞弱歩いたことになります。

当初1日20㎞を歩く設定は『余裕っしょ』と思っていましたが、ラップランド進まない問題という難関がありまして、まあそのおかげで思う存分楽しめたわけではあります。
心配していた足首の状況も良くなり、夫共々元気です!

スウェーデンのホテルグループSTFに加入したので、そこのhostelで2泊を過ごします。
第1中継点のアビスコとは違い簡素な宿ではありますが、ここで身体を休めて最終ステージに備える次第。

宿代は朝食込み2日間滞在で1900クローネ、日本円に換算すると1人1泊¥7,000という価格です。
キッチン、バスルームは共有。ラウンジではWi-Fiが使えます。
清潔で、スタッフの対応が親切なのがありがたい!あいにくと今日は雨なので休足にちょうど良いのかもしれません。
明日からはいよいよゴールを目指して歩きます。さあ、行きますよぉー!


2015年8月16日日曜日

途中経過、その1

歩きはじめています。
1日1日のことは後日書くとして、歩き続けて8日間が経過!
今回の旅の計画である600㎞は3つの区間に分けています。
まずはキルピスヤルビ《フィンランド》→アビスコ《スウェーデン》
190㎞
この区間では人よりもトナカイに多く遭遇し、トレイルの途中で出会った人からは『なぜ日本からこんな北のほうまで来たのか?』と珍しがられながら歩き続け…ついに!!
1stゴールに着いたので、ご褒美にアビスコで2泊させてもらうことにしました。久々に聞く夫以外の人間の声に戸惑います。

実は3日目に岩場で足首を痛めて、それを休ませるためでもあるのです。
アビスコという街は、ハイカーの拠点地。王様の散歩道と言われるクングスレーデントレイルの入り口なのです。

宿泊はテント泊はもちろんのこと、ベッドだけの簡素な部屋、バストイレ付き、キッチン付きドミトリーなど用途と値段に応じて様々なタイプが用意されているのです。サウナや乾燥室もあり、ちょっとした迷路のよう

館内にはアウトドア用品やハイキングに必要な食料、日用品が全て揃っています。

居心地の良いラウンジはソファに電源、Wi-Fi環境が整っているためこうしてブログの更新もできるわけです。

足首保護のために、新しいシューズも購入!

足のサイズが小さいのでサイズがないと思っていたところ、こんな小さいサイズは売れないからなのかセール価格になっておりましたよ!やりました!
飛行機のエコノミー席で不自由さを感じない時と同じくらい、身体が小さくて良かったという喜びが湧いてきました。数少ないチビッコの喜びであります…

この8日間歩いた道は私には過酷で、『もう嫌だー』と言って夫を困らせたのが嘘のようです。正直、いつ終わるんだろう早く帰りたいと何度思ったことか…
だけど今は、早く次の道を進みたいとウズウズしてきています。
次はアビスコ→リッツェム(Ritsem)200㎞程を目指します。

さあ、行けるかなぁ?




2015年8月6日木曜日

国境を越える荷物

泥のような眠りは、1本の電話で妨げられます。
午前9時、荷物が見つかったという知らせです!
『excellent!』
電話で話しているお姉さんの声が聞こえます。
エクセレント!使ったことのない言葉です。こういう時に使うのね、エクセレント。と妙な感心をしてしまうほど、あっさりと見つかりました。
そして、午後1時頃までに届けてくれる事に。

ゆったり朝食を済ませ、現地で使う携帯電話のセッティングなどをしていると

きたーーー!

愛しのバックパックが届きました。


荷物に付けられていたタグを見ると、なんとイスタンブールに行っていたもよう。
荷物はさらに国境を越え、そして戻ってきたのです。
ここであの歌が、そうあの歌がよぎりませんか?

中身を確認し、無事を確かめ
今度こそ安堵することができました。
結果的には、『重たい荷物を自分で運ばずにデリバリーしてもらえて良かったね』
負け惜しみを言う元気と、何もしていないのに何かをした達成感に満ち溢れました。

昨日荷物が出てこなかった時点で、お姉さんから『荷物が無くなった時は保証金を請求する』というミッションが与えられておりました。昨夜空港でオドオドと申し立てたところ『24時間以降見つからない場合は支払う』と言われたのですが、どうやら飛行機が遅れた時点で色々とサービスを受けられたり、ラウンジを使えたりしたようです。
我々には、ただ目的地にたどり着けるかの不安しかなくその余裕がありませんでした。
帰りの便では教訓を活かして、物申す所存でございます。いやいや、帰りはスムーズに帰りたいですよ、ホント。

というわけで、午後はロングハイキングに行くために必要な食料や地図、燃料を購入。
少しの観光と美味しい食事を満喫して過ごしました。

夜はみんなでアウトドア用の食事を味見。
噂通り、こちらで買うものは味とボリュームがしっかりしていて2人で一袋で良さそうです。

これから歩く行程の地図を広げると、ワクワクしてきます。

あと一泊していよいよはじまります。

ところで、飛んでイスタンブール
歌えますか?

フィンランド素敵生活

義姉はフィンランド、ヘルシンキに住んで7年。
今は観光局の仕事や翻訳の仕事をしています。
我々が慌てふためき、憔悴した顔でヘルシンキに到着した時も、昨日まで一緒に過ごしていた友人のように迎えてくれました。
実はお姉さんに会うのは、2度目。
なのにこの安らげる感じはなんなのでしょう?
日本から33時間を費やして、ついについにやってきました!
勘違いされると困るのですが、直行便で来れば日本から9時間半です。
これをできるだけ渡航費を安く済ませようとすると…
乗り換えに遅れ、荷物がなくなり、それでもなんとかしてなんとかなって
3倍の時間を楽しんで来ることができます。
時間と精神的余裕が無い方には、ぜひ直行便をオススメします!

さてさて、我々はヘルシンキに3泊して
ひとまず一通りの買い物や一旦体を休ませて出発に備えます。

ヘルシンキには観光名所がたくさんあり、街はきれいで安全です。

公用語はフィンランドとスウェーデン語らしいのですが英語でOKです。
日本との時差はマイナス6時間、今は季節は秋に向かっていて短い夏を惜しむように人々は芝生で寝そべったりピクニックをして過ごしています。

そんな素敵なフィンランドを少し観光してきました






いよいよ本日夕方、ラップランドに移動します!





たどり着けるかヘルシンキ?

ぽつーん。
ベルリン空港で乗るはずだった飛行機に乗り遅れたとです…
空港内のエアベルリンの総合カウンターで、私のつたない英語と、ドイツ語訛りのなんだか怒られているような英語のやりとりで、ようやく総合カウンターにたどり着きます。
すると、『19:10のフィンエアーに自動的に振り返られている、荷物もそっちの飛行機に積まれているからオッケーー』というような事を言われ、とにかくヘルシンキに行けることがわかりました。
あーよかったぁ。
ということで、今度はフィンエアーのカウンターに行きます。
新しいチケットを発行してもらおうとしたら『今日は飛行機が満席だから、空きは無いよ、スタンバイで登録するけどいいよね?』って、先ほどと話が違います!『エアベルリンでは、自動的に振り返られていると言われました!』と必死で言っても
『エアベルリンのことは知らない、空きがないんだからチェックイン最後の時間にもう一度ここに戻ってきて』
NOーーー!
またしても、またしても!
そうすると、心配なのは我々の荷物です。
預けた荷物はどこに行ったのか?
誰に聞いても『知らない』と。多分どこかの便に乗ってヘルシンキに届くからヘルシンキに着いたら探せ、ということになりました。
さらにもう一度エアベルリンのカウンターに行って、『フィンエアーはスタンバイって言われたけど、我々はどうすればヘルシンキにたどり着けるの?』と聞くと3つの選択肢を出されました。
1,フィンエアーのスタンバイで空席待ちをする(ただし、席の確保ができるかはわからない)
2,お金を返すから自分で好きな便を取る
3,ベルリンで1泊して翌日の空席を確実に抑える
またしても難関。日本を発って27時間、予定通りの飛行機に乗れていれば、ヘルシンキに到着している時間です。
ここで時間を費やすのは嫌なので、フィンエアーの空席待ちをするという賭けに出ることにしました。
もうドイツビール飲んでやるか?という気持ちもヘナヘナに萎えてきました。
この空港の中を行ったり来たりグルグル歩き回り、再度フィンエアーのカウンターに
すると、『あーチケットね、用意できてるからどうぞ』と肩透かし、なんかおかしくないですか?さっきと態度が違うのです。
渡されたチケットは夫と隣の席。おかしくないですかー?本当は、自動的にすでに振り返られていたのに知らないって言ったんでしょう?と訝りつつも、やっと、本当にやっと安心してヘルシンキに向かうことができました

あとは荷物の無事を祈ります。
ヘルシンキの空港で待っていてくれる義姉に連絡し、到着予定時刻22時を伝えました。
どうか、どうか、荷物よ届いていておくれ!

祈りむなしく、もしかしたら?という悪い予感は悪い方へ
はい、荷物は出てきませんでした。
義姉に助けを求め、翌日の連絡待ちになりました。
かもめ食堂のもたいまさこさんが脳裏によぎります。
迎えに来てくれた義姉は『大丈夫、よくある事だし、出てくるから家で待ちましょう』と。
そして、そんなこんなで義姉宅にたどり着いた時には0時を回り、機内食しか口にしていないだろうからと用意してくれていたサーモン、キャビア、アボカドという素敵な食事を貪るように食べて、泥のように寝床に入ったのです。

『私の荷物、見つかったかしら?』
もたいまさこさんが、頭の中でリピートします。






2015年8月5日水曜日

出発しました!

8/3の夕方に自宅を出発
成田のエティハド航空カウンターでチェックインをすると、ヘルシンキまでのチケットを3枚もらいます
飛行機は2回乗り換えなので荷物の預けが心配…だけど目的地のヘルシンキまできちんと運んでくれるという。
なので、重たいザックを預けて飛行機に乗り込みました。日本時間夜の9時20分に離陸

フライト時間は12時間と聞いていましたが、どういうわけか10時間でアブダビに到着。
現地時刻8/4深夜2時半。
チケットも持っているし、次のフライトはそのまま出発ゲートに行くだけで良いので、9時まで時間を持て余すことに!

早めに次の便を確認しようと空港のモニターを見るとディレイトの文字!
そう、出発時刻が遅れるらしいのです。
次の乗り換えはベルリンで、乗り換え時間は1時間30分。なのに飛行機が1時間30分遅れるという!!
NOーーーーー!
なんということでしょう。次の乗り換えに間に合わないということが判明!
すぐさまエティハド航空の係員に聞きに行くと『You will reach』(大丈夫着ける)を繰り返すばかり。とにかく乗ればいいよと言って何も教えてくれない…
そんなこんな慌てふためきながらのアブダビ8時間滞在はあっという間に過ぎ…
1時間30分遅れの10:30出発で、不安を残しながらベルリンへと飛び立ちました。
飛行機の中では慌てても仕方ないのだけど終始落ち着かない!
それでも飛行機から見下ろす景色はきれいで、遠い地に来たことを実感します
到着予定時刻の14:46にベルリンに到着。乗り換え便は15:00出発なのです!
入国と手荷物検査をしたらすでに15:00を過ぎている。夫はパスポートの顔と一致しないともめているし、絶対に間に合うわけがない。それでも係員は出発ゲートに行けと言う!
いやいやいや。何度もカウンターとゲートの間を走り回る。
汗だく、ノドカラカラ。
そして…飛行機は飛び立って行きました…
我々はベルリンに取り残された…
さあ、どうなる?どうなるのー?

2015年8月3日月曜日

サコッシュ

サコッシュはパーゴワークスのこちらを使用します ホイッスルとコンパスをつけてあります
中身は…

左上から
エアチケット、パスポート、手ぬぐい(田谷さんありがとう!)、化粧水とオイル
左下
お財布2つ、メモ帳とボールペン、スマホ2つ

手荷物ではスマホ充電器、フリース、枕、北欧のガイドブック、自家製ワラーチを持って行きます。

さて、夜の便なのでゆっくりと空港に向かいます。

2015年8月2日日曜日

服装のこと

東京は毎日35度超えの灼熱です
が…我々が向かう北欧の気温はどうなのでしょうか?
まず3日間滞在する
ヘルシンキ 19°/12°(最高、最低気温)
歩き始める出発点である
キルピスヤルビ 11°/6°

えーー!
涼しいとは思っておましたが、10°の気温がどんなか、思い出せません!
20°の気温差!
冬ですかね?

ということで、向こうでの服装はこんな感じで
①ファイントラック フラッドスキンメッシュ
②ibex ウール
③バフ ネックウォーマ
④HOUDINI アウトライトフーディ
フーディ二は北欧のブランドで日頃から大好きなアイテムです。

⑤mountain equipment グレーシーパンツ
⑥drymax ライトハイキング靴下
⑦アルトラ スペリオール
⑧モンベル 手袋



⑨雨が降ったらOMM のイーサスモッグを羽織ります。
⑩蚊が多いようなのでヘッドネッドを装着します

こんな感じかとー!
数字を振ったのは、Blogを見ている両親が山のものを知らないからもっと詳しく書いて!といったからなのです…

いかがですかな?


2015年8月1日土曜日

ご飯の話

毎日の食事
最初の12日間はどこで補給ができるかわからないので、日本から持って行きます。なるべく軽く済ませたいのでアルファ米
五目ご飯、梅わかめ、カレー、チキンライス、えびピラフと様々なお味を大量に購入。大人買いってやつですねー。
このまま持っていくとかさばるので、一食ごとにバラします。
これだけだと味気ないので…
オリジナルを作ってみました!
以前から気になっていた焼き玄米
これに、出張のときにせっせと買い集めたお気に入りの乾燥食品を混ぜ混ぜ
奥出雲の舞茸に、沖縄のゴーヤ
塩胡椒もたっぷり
こんな感じになったものを…
棒状に丸めます
そしてまとめて、ジップ付きの袋へ

出来上がりです。
この袋を3袋持って行きます!
これはお湯を注いでふやかして食べるお米です。
こればかりだと、パンとか食べたくなるだろうなぁ〜
栄養的にはタンパク質が足りなくなると、イライラしてしまうそうなので
現地で乾燥肉など調達するつもりです。

あとは、味噌汁と青汁の粉末を持って行きます。

持って行きたいもの、たくさんありますが
現地のものも食べたいですね
トナカイ肉が美味しいらしいです…